違いを知っておきたい「AR」と「VR」。例えば「いつも行く近所の公園に恐竜が出現したら面白いな!」「インターネットでソファーを購入したいけれど、この色は自室に似合うだろうか?」といった、目前の現実に沿った希望や悩みに対応するのが、AR(オーグメンテッド・リアリティ/拡張現実)だ。
ARはアプリによって、スマホやパソコン画面で体験することができる。実際の現実世界の中に、対象となるCG画像(ここでは恐竜やソファー)を登場させることができるため、本当に近所に恐竜が居る場面が見られて楽しめるし、自室にソファーを配置した状態を目視できるから選択の失敗が減る。ARアプリとして代表に挙がるのが「ポケモンGO」だ。
対して、現実世界ではない、仮想で作り出された空間や世界を「現実のように」体験できるのが、VR(バーチャル・リアリティ/仮想現実)という。専用のヘッドセットを装着することで「そこ」が、現実化する。「自宅に居るのに、野球の試合を実際にスタジアムで観戦しているようだ!」「仕事から帰宅して、就寝前にエジプトのピラミッド観光に行く!」という体験ができる。医療においても、手術の技術向上にリアルなシミュレーションができるといった使い方もされている。現実のような体験は、楽しむためばかりではなく、正に身近に役立っているのだ。
ARとVRの違いを理解しておけば、会社や仕事に役立てるならどちらの技術を導入するべきか、というときも判断を間違わずに済む。需要は高まる一方の、もはや生活に欠かせない技術である。